■放課後ウインド・オーケストラ 3 (3) (ジャンプコミックス) (AA)
率直に言いますと、発売日見落としてました。
すみませんでした・・・宇佐先生&当ブログ経由の読者の方々。コメント助かりました。
しかし2009年初っ端の2巻から90日でこの密度の物語が出てくるのは本当に凄いなぁと思います。最近は音楽を題材にした作品は色々と出てきていますが、自分の知ってる中ではこの作品ほどテーマを真面目に捉え、実際に音楽をやっていた(いる)人間や青春時代に作中のキャラのように何かに一生懸命になった(なっている)人に共感を与える作品はないと思います。そして宇佐先生の一番凄いところは前述した部分に加えて尚且つエンターテイメントとしての面白さを与えながら漫画に昇華できてるところですよね!
今巻では価値観の大きく違うライバル達の出現、天才トランペッター月川海澄の苦悩と葛藤、そして未だベールに包まれた彼の過去、すなわち彼の音楽のルーツなどなど、物語の方向性+それを太くするための伏線が出てきます。あと元々1巻から漫画は非常に上手かったんですが、3巻はキャラそれぞれの魅力が一段と輝いて見えます。通常のキャラ描写に加えてデフォルメ絵も一層洗練されてきたのかな。冒頭の唯がメインのお話では、渋谷に行って帰ってくるたび追加されてる彼女の服のセンスが凄く可愛い。合宿編では男部屋の壁に何故か梓の水着ポスターが貼ってあったり、温泉シーンもあったり宇佐先生はいい人すぎる。できれば単行本特別編集版で欲しかったとこですが・・・って、これそういう漫画じゃねぇからw
似たような環境にいた俺ですからエピソード毎の感想はとても長くなるので、ここでは割愛させてもらいますが、師匠や先輩から教わったモノ、後輩に教えたモノ、自分が心の奥底に秘めていたモノ、そんなたくさんのメッセージが今巻でも表現されていました。作中のキャラは「何かを成しとげる」「代えがたい何かを得る」という曖昧な表現をするんですが、作者自身が経験から曖昧なそれらを消化して漫画に昇華できているからこそ、ここまで共感を呼ぶんですよね。だから宇佐先生はやっぱり凄い!今巻も面白いので是非是非書店でもどこでもいいから買ってみてね。
*帯の”じわじわ”人気拡大中がすげー的を射ている気が。ファンの方は布教頑張りましょう(笑)
*頼むから変なところにアニメ化されないでくれ・・・企画あるなら慎重に進めて欲しいなぁ。
*女の子も非常に可愛らしいですが月川君のツンデレっぷりが一番ヤバいです。
*宇佐先生的には略称は『かごオケ』らしいですが、面倒なので俺はもう『宇佐オケ』で通すw
*巻末4コマ漫画、チューバ持って爆走→ヤンギレ化する桜井さんが他人事だと思えない(´;ω;`)

↑読んだ後に押して帰ってもらえると助かります
■4/3より好評発売中!宇佐 悠一郎
集英社
おすすめ度の平均:


夏合宿編
■オススメ宇佐 悠一郎
おすすめ度の平均:


重版決定!

吹奏楽あまり興味ない人もおすすめ

スウィング・ガールズのような物語

真っ直ぐは気持ちいい

2008年一番の期待作